書評-同人音楽制作ガイド

個人でゲームをつくる中、ゲーム音楽について勉強がしたく、本書をよみました。内容は、はじめて音楽についてかかれた本で、音楽制作に必要なソフトなどの説明と、作曲、編曲についてがほとんどなので、題名にある「同人音楽」については知りたいと思われている方にとっては少しもの足りない内容だと感じました。本書に関しては、作曲の入門書として、本格的な作曲の本などで勉強して欲しいです。(自分もまだ初めてところなので自戒の念を込めて)

同人音楽制作ガイド 同人音楽制作ガイド 著者:冨井公、國田豊彦

この本は1章〜5章まであるのですが、同人音楽に関するのは第5章について思ったこと。

著作権について

これは音楽だけではないのですが、創作物には「著作権」が存在します。 既存曲をアレンジしたり、替え歌を作ったりした場合にもJASRACなどの管理団体などから許可をもらわないと法律違反になります。 逆に自分が作曲などをした際にも、その音楽の著作権が発生します。日本の場合は、著作物を作成した時点で、自動的に著作権が発生するので特に手続きは必要ないが、もし海外などで販売、インターネットで公開する場合は「(C)」マークをつける必要があります。

このあたりはとても難しい問題で、wikiコミケ問題にも書かれているように非常に曖昧な部分があります。

コミックマーケットでも、「同人音楽」は大きなスペースを占めています。 その中でも、ボーカロイドや東方プロジェクト関係が占めているのは、この著作権についてしっかりとしたガイドラインが定めされているからだと思います。ですので、音楽を発表する際にはしっかりと著作権についても考えなくてはいけません。

主な著作権関連のリンク先

作った曲の発表

音楽の配布方法はたくさんある思いますが、個人的には動画サイトにアップした方法が一番いいと思います。同人音楽だからといって、いきなりコミックマーケットやM3など即売会に行ってもお客さんに対して、どんな曲かの判断が難しいことやCDを作る費用・即売会の参加費用などのお金も結構かかるからです。 まずは動画サイトなどで反応を見た上で判断しても遅くはないと思います。

主な配布方法のリンク先

同人音楽

そもそも同人音楽とは以下のように定義されています。

同人音楽の定義 元々は「主義、志などを同じくする人たちが、自分の作品の発表の場として共同で編集発行する雑誌(音楽)」である。個人・サークルの作品発表が目的であり、基本的には営利目的事業ではなく、限定的な配布形態をとる。

よくニコニコ動画などのサイトで音楽を聞いているのですが、音楽を聞く以外にもみんながコメントでどう感じているのかを見るのがとても楽しいです。同じ趣味嗜好を持った人と楽しさを共有できるっということが同人音楽の醍醐味ではないかと思います。自己を表現する場だと思うので、自己満足でもいいと思いますので、まずは作品を作り聞いてもらいましょう。