グロースハックとは -「グロースハッカー」を読んで

最近、よく見かける「グロースハック」という言葉。 とても気になったので、下記のの本を読んでみることにしました。

グロースハッカーグロースハッカー
ライアン・ホリデイ,加藤恭輔,佐藤由紀子

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今回は、この本を読んで勉強をしたことをブログに書いていきたいと思います。

グロースハッカーとは

マーケティング」と呼ばれる分野が、この「グロースハッカー」に当たります。 「グロースハッカー」の仕事とは、無から何かを作り出し、それを非常に短期間で拡大することで、会社を急成長させることです。 これは商品の開発段階から実際の運用まで全てに関わってきます。

主な「グロースハッカー」の例

人の欲しがる製品を作る

特定のユーザーに狙いを定めて、調査とイテレーション(短時間で繰り返し行う開発手法)を行う。 共感を呼ばない製品をひたすら宣伝するとい昔の「マーケティング」ではなく、開発段階からアイデアを提供したり、市場調査からフィードバックを行う。

人を惹きつける

すごいアイデア・製品を提供すれば、人が飛びついてくれる。ということはない。 まずは、素晴らしい製品を作ることが大切だが、人を惹きつける施策を行うのが「グロースハッカー」の仕事です。 方法はたくさんあります。 効き目がないモノもあるし、使えないモノもあります。 大事なのは「全ての人」ではなくアーリーアダプターを魅了する方法。また、認知されるのではなく実際に使ってもらう人を増やすことです。

  • 招待制
  • 成長中のサービスで使える製品を作る。そうすれば便乗できる
  • ソーシャルメディア・ニュースサイトに取り上げられるようなデモ動画の作成

口コミを巻き起こす

顧客がこのサービスを話題にする理由はあるだろうか? この製品を人に薦めたくなるような工夫はしてあるだろうか? そもそも話題にするだけの価値があるだろうか?

口コミは偶然に発生するものではない。「予期せず」起きたことでも、偶然とは違う。

  • iPhoneからの送信」
  • 友達紹介で無料ストレージ容量プレゼント

口コミの種をサービス・製品の中に仕込む必要がある。 拡散する理由と手段が必要

口コミ機能を設定したらそれで終わりではない。 使える分析ツールを使って、製品・サービスを改善する必要がある。

常に改善

ユーザーがそのサービスから離れられなくなるまで改善する。 新たな顧客を求めてさまようより、既存の顧客を最大限生かせるような新機能を追加したり、UIを変更したりしたほうが効果的である。

どんな状態であっても改善できる部分は必ずある。

本を読んで

「グロースハッカー」という言葉は聞きなれていないですが、実際の内容はごくごく当たり前のことでした。 ただ、それを実践できているとはとても言えない状況です。アプリが売れていないのは当然かもしれませんね。

人の欲しがるモノ

まずは何にせよ「良いモノ」でないといけません。 自分が作りたいモノではなく、「何が今求められているか?」 まずは、この部分に注力しなくてはいけないです。

個人的

今までも、そして今作っているモノも「自分」が作ってみたいと思っているモノを作っています。 何が求められているか、ランキングなどは見ているのですが、良くわからないです。 難しい。

口コミを巻き起こす

twitterfacebookなどの共有ボタンを設置するなどはしていますが、それが有効に働いていません。 それも当然、共有する理由がないからです。 本に書かれていたように、ユーザーの背中を押す仕組みを考える必要があります。

人は何に対して共感をして欲しいか。この辺りは人間行動学とは心理学の分野なのかもしれません。

  • 自慢したい 
  • 共感されたい 
  • 知ってもらいたい
  • 応援してもらいたい

特に女性は、「共感・応援」をされたいと何かで見た気がします。 製品・サービスを考える段階から考えないといけません。

常に改善

私のアプリを見るように、この部分が個人的に全然できていません。

当然ですが、ver1.0で完璧なモノができることはほとんどないです。 アプリを出せば多少なりともフィードバックをもらえますし、それが無くても解析ツールをいれておけば、どうなっているかが確認できます。 そこから、色々とテストをして行きよい報告へアプリを改善していかなくてはいけません。

例えば

  • アプリのアイコンを変えてみる
  • Storeのスクリーンショットを変える
  • Storeのアプリ説明文を変えてみる
  • 広告の位置を変えてみる
  • 広告の媒体を変えてみる
  • ボタンのデザインを変えてみる
  • 移動速度を変えてみる
  • 文字の大きさを変えてみる

それぞれの課題によって何をするかは違いますが、できることはたくさんあります。 ここで必要なのはしっかりとデータをとって比較すること。感覚ではなく数字をしっかり出して検証する必要があります。

悪い場合だけではなく、良い状態をさらに上へと持っていける可能性もあります。

個人的

私はとても飽きっぽく、新しいことをやってみようという衝動があります。 ですので、アプリが完成すれば、余り改善しようとするモチベーションが出てきません。燃え尽き症候群です。

また、「初動で売れていないアプリを改善しても結局は時間の無駄に終わるのでは無いか」と考えも持っています。だったら新しいアプリを作ったほうがいいのではないか?今のアプリのランキングなどを見ると、初動で如何にダウンロードされるかが、「大ヒットの鍵」みたいな状況だと思っているのです。 この辺りはジワジワと売れているアプリを余り知らないのが原因なのかもしれません。

とりあえずこれまでは解析ツールを入れていなかったので、これを入れることで数字の検証ができるようになるはずです。 実際に動いた数字を見れば、改善をしていくモチベーションが上がるのかもしれません。

最後に

色々と勉強になりました。 実は今回読んだ本以外にも、最近「グロースハッカー」に関する本が出ています。 内容は同じような感じがしますが、こちらも気になります。

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