未来を知る方法。「幸せはいつもちょっと先にある」を読んで。

今回は、心理学の本「幸せはいつもちょっと先にある」を読みました。

幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学
ダニエル ギルバート,Daniel Gilbert,熊谷 淳子

早川書房
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想像すること、未来を知ること、期待をすること、誰もが未来を考えると思います。 この本は、その未来を正しく知る方法が載っています。

メモ

想像の欠点1

未来を想像するとき、脳がその一部の穴埋めや放置を行う。 遠くものもは小さく、綺麗に見える。 ◯◯でないものはなにか?見えていない部分が抜け落ちていないか。

想像の欠点2

現在を未来に投影する。 未来を想像する時、多くの細部がどうしても欠けてしまう。想像はこの問題を解決するために、現在から借りた細部でその隙間を埋める。

現実でつらい思いをしている時に、想像した未来を楽しいと感じることはできない。 想像は、現在の感情を出発点にするので、未来の感情は実際以上に今の感情に似ていると思い込んでしまう。

想像の欠点3

合理化。 自分の見たいように物事を見る。否定される事実に遭遇してもこれを無視する。 代替ががきかない場合(後戻りができない)は、心理的免疫システムが起動する。

未来を知るには

自力の力ではなく、他人の経験を利用する。 未来の感情を想像するわれわれの能力には欠点がある。 自分が今想像するしかない出来事を、今実際に経験をしている人間が、どこかに存在する可能性は高い。 私は「特別である」また「個人による違いは大きい」という思い込みが、他人の経験を信じることができない。 人はみな似ている。他の人の経験を知ることが、未来の感情を知ることになる。

最後に

この本をとても難しく一度読んだだけでは頭に入りませんでした。 誰しも、「将来どうなるのか?」を考える機会があると思います。 おそらく「良い未来」、「不安な未来」があるでしょう。

この本を読んで、未来を考える将来はその時の感情に左右されることが載っていました。 確かに不安なことを考える場合、例えばプログラミングが上手く行かなかった時、原因不明の痛みがある時、大きな災害があった時、現在の感情が「良くない未来」を想像させます。 また、想像は自己の都合が良いように構成されている場合があります。 以前、別の本で読んだ「確証のバイアス」です。当てになりません。

未来を知るには「想像」ではなく、既にその未来の出来事を実現している人の経験を聞くことです。 例、「世界一周」をしたいなら、「世界一周」をした人に話を聞く。

ですので、周りに「私がやりたいこと」をやっている人を探しましょう。 そして話を聞きましょう。