サッカー日本代表、長友選手のおばあちゃんの手紙が素晴らしい。

サッカー日本代表で、イタリアのインテルで活躍中の長友選手の著書「上昇思考幸せを感じるために大切なこと」に載っていた、長友選手のおばあちゃんの手紙がとてもすばらしかったので、ブログの記事を書きました。 この手紙は、試合前のメンタルを維持するために、長友選手がよく読むそうです。 この本の内容も良かったのです。詳しくは本を買ってみてください。

2011 7月

とりとめのなことを書きますが、自分で咀嚼してください。 命が一番、元気が一番です。心の元気が健康のもと。 心をやわらかく。 苦しさを嬉しさに変える。 何があっても絶対に解決の方法はあります。いいこと悪いこと、喜び悲しみは表裏一体です。いまの状況を抜けるときは、人生が飛躍するときです。 強さとは無心に尽きます。心がない、無心に尽きます。 一流選手の条件は、長く続けることです。 上から目線は、頭しか見えません。周りが見えません。自分が偉いとか上手だとか思ったとき、人生の誤りが始まります。 しんどいときは先のことを考えない。いまを最小限のエネルギーで、なんとかすること。 人にわかってもらいたいとか、変わってもらいたいと思っているあいだは、しんどさは続きます。相手が悪いのではありません。 落ち込むと後悔の念が先に立ち、失敗ばかりに目がいきます。抜け出すにはきっかけを掴むこと。自分の気持ちを変えるのではなく、きっかけを待って変わるものです。 そのきっかけは、友人、先輩、子供、本や映画、なんでもいいのです。 悶々としているときは、思考回路が空回りします。 肩の力を抜いて、心に響く言葉に出逢うことです。 笑いは天の花。 いっぱい笑ってください。 嫉妬されるのは、その人自身がすぐれているから。相手はそれが羨ましいのです。 神経質にならず、好奇心をもって鈍感になってみてはどうですか。 公私ともに中傷もありますが、すべてバネにしてください。嫉妬・悪口をいってくれた人に感謝して大きくなることです。 岡田(武史)監督から学んだ、人生万事塞翁が馬です。 吉田家の皆さん(長友選手の母方の家族)、お父さん、お母さんに感謝ですね。 亡くなった松田(直樹)さん、足の悪い塚本(泰史)さんのことを考えると、黄金の足の佑都は幸せですよ。 《上昇思考幸せを感じるために大切なこと P51抜粋 》

2011 12月

最高の成績で日本に帰り、うれしいですね。普段の心がけと努力の賜物と思います。 サッカーに対する考え方に変化があったように受け止めています。ほんとに心の躍る試合でした。思いが身体を支配しています。いつか誰かのためにと思ってプレイをしていれば、それ以上の力を出せます。 日常生活でも、基礎の部分がしっかりしていると、とっさのとき、何か起きたときも、どうにでも補えます。 ピンチを抜けだせる基礎のある人は、出来、不出来がなく安定しています。 人生は順調に成功していくばかりではありません。 成功は人間の表面を飾ります。 失敗は内面を豊かにします。 人間の成長のために失敗は用意されています。 失敗には成功に劣らぬ報酬があります。 失敗を恐れてなにもしないでいては、生涯、失敗ばかりになります。 人は、表現する言葉を失ったときにキレます。多くの言葉を用意して、褒めの言葉を考えておくことです。 人の心をほぐすマッサージの言葉です。 困ったときは自分の本を読みましょう。機会があれば、宮沢賢治さんの本を読みましょう。 生活は質素に、志は高く、物を大切に。とくにユニフォーム、スパイクなど自分の分身と思ってください。 日本の空気をしっかり吸って、1月からの試合に向けて、心をやわらかく、ふにゃふにゃでいきましょう。 《上昇思考幸せを感じるために大切なこと P76抜粋 》

補足

最初の手紙は、長友選手が肩の脱臼でセリエAの開幕戦の出場が危ぶまれた時(ストライキの関係で、日程が遅れたため、開幕戦に出場)に、送られてきた手紙です。 長友が右肩脱臼 ミランとのスーパー杯は欠場 ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

次の手紙は、その年の年末。長友選手のゴールなどもあり4連勝を飾った後の手紙です。 長友 2アシスト!インテル4連勝に貢献! ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

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長友 佑都

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