2014/1/18に、大阪で開催されました「関西Unityクリエイターズ」勉強会に参加をしてきました。 今回はそのレポートをブログに書いていきたいと思います。
photonCloud(フォトンクラウド)
GMOの中村さん、並木さん。
名前は聞いたことがありましたが、photonCloudというアセットを利用すれば、簡単にネットワークを利用したゲームが作成できます。 私自身、オンラインゲームをやったことがないので、どのような感じなのかよくわかりませんが、ドラクエ10やFF14などのゲームが作成できるといえばわかりやすいかと思います。
フリーでは同時に20ユーザーまでは無料で利用できます。 クラウドタイプとサーバータイプがあり、何ユーザーまで一度に接続できるかで値段が違います。 詳しくはこちらから。 スペック・料金表|Photon Cloud 日本公式サイト
実際のコードややり方については下記資料を参考にしてみてください。 色々なメソッドの説明などはありますが、デモをそのまま動かせばとりあえずは動きます。
playerNameとRoomnameを入れて、createRoomもしくはJoinRoomに入れば、ゲームが始まります。
まとめ
私自身、スマートフォン用アプリをUnityで開発したいと思っています。 オンラインゲームをやったことないのもあるのですが、これをどのようにゲームに活かしていけばいいのかイメージが浮かびませんでした。 photonCloud自身、パンフレットにiOSとAndroidという記載があったので、ゲームは作成できると思います。 これに関しては、良いアイデアが思い浮かんだ時に、やっと見ようかと思います。実装自体はそんなに難しくなさそうですし。
今回はPlayRoomの設定お話でした。 photonCloudでは、活用編として「プレイヤー周り」「オブジェクトの同期」などのワークショップを各地で開催しているみたいですので、もし興味がある方は参加してみたはいかがでしょうか?
photonCloud リンク
【今回の資料】 Photon Cloud WorkShop Lobby&Room
【開発者向けのページ】 利用事例や料金などが乗ってます。 Photon Cloud cross platform network engine for realtime multiplayer games and applications | Exit Games: Network Engines
[facebookのページ】 日本語によるリファレンスがあるみたいですので、もし興味のある方は覗いてみたはいかがでしょうか? Photon Cloud Photon Cloudユーザー助け合い所
Oculus Rift
syyamaさん
先日、とある和尚さんのブログにも出ていましたが、何やらここ最近「Oculus」という単語をよく見かけます。 「Oculus」は、正式名は「Oculus Rift」と呼ばれ、頭に動きを完治するセンサーのある「ヘッドマウントディスプレイ」です。
1280*800のディスプレイが左右(目)にあり、110度の視野角があります。 画面の歪みは、OculusのSDKで補正しています。 Unityで利用するときにはProにする必要があります。
実際に利用するには
まずは、「Oculus lift」を購入して、HP上で開発者登録(Developer center)をします。 その後に、SDKをダウンロードしてUnity上で開発、そして公開(Oculusのゲームをシェアできるサイトがある)します。
なお開発者登録をすると「Unity4Pro」の4ヶ月無料のライセンスがもらえるみたいです。
SDKの中には、2つのパッケージがあります。
- OculusUnityIntegration:最小限のパッケージ
- OculusUnityIntegrationTuscanyDemo(トスカーナ):最初に見て欲しいデモ向けパッケージ
どのようなものか確認するにはトスカーナの方を見てもらえればいい。
Razer Hydra
wiiリモコンのようなモーションコントローラー。 両手の位置と角度が取得できる。 2011年は発売されたが、全然売れていなかったが、「Oculus」の登場で再度注目を集めているデバイス。 オークションサイトで値段が上がっている。 Unityに開発用のSDKが公開されているので、これを使えば「Oculus」の画面ないで、実際に手の動き(衝突判定など)を感知することができる。
プログラムもほとんど書かないので、初心者でも簡単に実装できるとのこと。
「Oculus lift」注意事項
- USBと電源コードが必要なので、ワイアレスで稼働できない。
- UnityProが必須
- 新しいバージョン[Crystal Cove]がCES2014で公開されている
まとめ
発表者であるsyyamaさんは、ガジェット好きで、Kickstarterをよく見て、どんなガジェットが考えられているのかを見ているそうです。 最近、Kickstarter(クラウドファンディング)でゲームの資金を集めているという話は知っていたのですが、実は色々なことで資金を募集できることができると知り勉強になりました。 色々とゲーム開発の情報収集もできると思うので、私もKickstarter含めて、どのようなアイデアが世にあるかを見て行こうかなと思いました。
「Oculus lift」に関しては、未だ開発用端末ということで、今あるゲーム機のような一般向けには発売されていません。 ただ、将来的には、このようなデバイスが注目されるのは間違いないと思います。Unityはこういったことに関してもいち早く対応をして開発できるのが魅力でしょう。 個人としては、すぐにお金につながらないので、本格的にする予定は今のところないですが、実際に「「Oculus lift」を体験させてもらうことができて、その可能性は感じています。 今までのディスプレイとはまた違う感覚になります。凄いです!
会場でも、「Oculus lift」を持っている人が結構いたのは驚きました。 資料にもありますが、「Oculus lift」をつかったワークショップみたいなものが関西でも結構人数参加されていましたので、是非興味のあるかたは一度参加して、「Oculus lift」がどんなものかを体験してみると面白いかもしれません。
リンク集
【資料】 UnityとOculus Riftでフルダイブなゲームを作ってみた話
【Untiy 無料Asset情報 】 UnityのAssetの記事を書いたら、たくさんブックマークが付いたそうです。 【全部タダ!】無料で使える Unity Asset 50選 -3Dモデル編- | syyamalog
【Oculus VR (Oculusを開発している会社)】 Oculus Rift - Virtual Reality Headset for 3D Gaming | Oculus VR
【Razer Hydra】 Razer Hydra
【新バージョン Crystal Cove】 写真で見る「Oculus Rift Crystal Cove」--最高の没入感をCES 2014で体験 - CNET Japan
MMD + Oculus Rift + MMD4Mecanim
藤宮ケイさん
MMDで作成されたモデリングデータを、「MMD4Mecanim」を使えば簡単にUnity内で利用ができる。 具体的には、Unityで扱えるFBXデータに変換をしてくれる。
PMDモデルだけではなく、PMXモデルにも対応している。 オーディオファイル(wav)も同期が可能。
「Oculus lift」を使うにはUnityProにする必要がある。MMD4MecanimだけならFreeでもいけるみたい。
モデリング+モーション(vmd)+音源を用意して、後はUnity内で調整をする。 実際のやり方は資料を参考にしてください。
注意点
「MMD4Mecanim」を使ってFBXに変換する際に、Unityごと落ちる現象が見られます。 開発環境は8GB・64bitOSあるのが望ましい。
アンチエイリアスの設定の際、PCのグラフィックボードの性能によっては、変化しない場合があります。
まとめ
自分で作成されたモデリング(3Dキャラ)をUnity内で動かしてゲームを作りたいと思っているので、とても興味深く話を聞くことができました。 Blenderでも、MMDと同じようにFBXに変換をして表示させることはできていたので、同じような感じなのかなと思いました。 スマートフォン内でも、同じように動くのかというところが気になります。
リンク集
【資料】
今日はお疲れ様でしたー!
プレゼン資料のPDFをうpろだに上げましたので、必要な方はDLしてください。
http://t.co/qbuLZvbBRH
DL期限は28日22時までになります #うにくり
— 藤宮(とうぐう)ケイ (@kei_tohgu) 2014, 1月 18
【MMD4Mecanim】 Stereoarts Homepage
【PMD、PMXとは】 MMD基準モデルフォーマット、PMD/PMXについて
GGJ(グローバルゲームジャム)
最後に今回の会の主催者であるくるくるさん
チームに別れて時間内にゲームを作成するイベントがGGJ(グローバルゲームジャム)です。 くるくるさんは、2012年から参加をされていて、チームリーダーなども経験されたようです。 その中で感じたことを今回発表されました。
どんなイベントか
- 作るのが好きな人にとってはとても楽しい。
- 時間は短いですが、意外となんとかなります。
- ゲーム内容がダメでも得るものがあります。
- ゲームを完成させることが大事。
- その中でも、たまに面白いものができます。
効果
- 自分の力がわかります。
- 経験値が増えます。
- 他の職種(デザイン、ブログラム、ディレクターなどなど)の仕事ができる。
参加をして得られるもの
- ゲームが一本作成できる。
- チームリーダーができる。
- 普段仕事をしない人と出会える
- 速度重視で無茶な作り方ができる。
失敗してもいい
- 成果が大事、何を持ち帰るか
- 色々と次に生かせる
GGJ Tips
もし、GGJに参加をする場合に知っておいて欲しいことが以下になります。
- Unityのバージョンは最新にしておく(バージョンが違うと、合体したときに不具合が出る場合あり
- UnityPro版にしておく(GGJに参加する時に、ライセンスがもらえるみたいです)
- ドットインストールでUnity講座#11までやっとく。(そうするとカメラの移動などができる)
- AssetServerの予習をしておく(gitのようなUnity用のバージョン管理システム。GGJで無料で使える)
- 必要なツールはあらかじめインストールしておく
- DropBoxでファイルをチーム内で共有すると便利
- USBメモリー必須(ネットが繋がりにくい場合に備えて)
- チーム内での自己紹介では、自分の作品を見せると伝わりやすい(ない場合は好きなゲームなどでもいい)
- チームリーダーとプログラムリーダー(Unityだとタグを決めるなどのルールを決める人)を決める
- ゲームのコアになる部分を最初に決める
- 視覚情報の共有にYoutubeを利用する
- プロトタイプを早く作る
- できないことはできないと、はっきりさせる
- 使ったことのないツールは使わない
- チームリーダーはよく寝る(判断するのはチームリーダーの仕事、思考をはっきりさせておく必要あり)
- CREDIT(クレジット,エンディング) 自分の名前があるとモチベーションアップ
- Unityなら爆発アセットがあれば見映えがする(無料アセットがあるみたいです)
- 1枚絵を使う(最初に使えば世界観がわかりやすいです)
- チュートリアルも1枚絵にまとめる
- プログラム、素材の合体には1~2時間見たほうがいい
- アップロード・紹介文などには30分時間を見たほうがいい
- Youtubeにゲームのプレイ動画をあげる
まとめ
GGJ(グローバルゲームジャム)に関しては、どのようなものか知っていましたが今回話を聞いて、大体どのようなものかわかった感じがします。 1枚絵を使えば世界観がわかりやすいというのはとても参考になります。 GGJの話でしたが、今のゲーム開発にも使えることが色々とありましたので、一度試してみたいと思います。
くるくるさんのゲームを幾つかみせてもらったのですが、Unity賞をとったアクションゲームがとても面白そうに感じました。 私自身アクションゲーム好きなので、こういったゲームもUnityで作れるのだな。
来週の土日あたりに、2014年度のGGJが開催されるとのことで、関西でいうと大阪と京都に会場があるみたいです。 もし、ご興味のある方はHPなどを見てみてはいかがでしょうか?
リンク集
【GGJ】 Global Game Jam JAPAN | Innovation, Collaboration, Experimentation! Jan. 24~26, 2014
【JumpGun】 くるくるさんが作ったUnity賞をとったGGJで開発したゲーム。 team:uzumasa1 [Fukushima Game Jam 2013]
LT
時間もかなり押していましたが、LTを4名の方にしていただきました。
サーバエンジニアがAppStoreでゲームをリリースするまで
PHPでサーバーサイドを触っている。 NGUIとphotonCloudを触っている。 Unityでの開発経験は半年。 ドットインストールが勉強する際にはとても便利。 名古屋のSUPER APPLI(株)に所属、エンジニア募集とのこと。 株式会社スーパーアプリHP
まとめ
私もNGUIを始めてばかりで四苦八苦しているので、ホームページに色々と記載があるので、参考にしてみようかな。 masayuki5160's diary 最近AppStoreにアプリを出されたみたいですが、ブログ見てもどのアプリカわからない。
Unity初心者学生がミニゲームを1本つくってみたよ
こにーしさん
ゲームが作りたいのでゲーム専門学校に行っている。 ドラクエの戦闘画面のようなことはできるようになった。 Unityも最近勉強し始めた。とても簡単にできるのが凄い。 簡単ですがパチンコ風のゲームを見せてもらいました。元ネタが何かわからなかった。
Live2Dでユニティちゃんを微妙に動かしてみた
noshipuさん
Live2Dを使えば、2Dの絵を3Dっぽく動かすことができる。 サイバーノイズと言う会社がLive2Dが使えるLive2D SDK Unityを出しているのでこれを利用する。 とりえず、目と髪の毛だけができたので実際のものを見せてもらいました。
まとめ
Live2Dは結構お高い値段がするので、実際にこれでアプリ開発をするのは難しい感じがします。 Unity上で動いているものはかなり3Dに近いものでしたので、3Dモデリングをするよりも手軽にできそうな感じです。 Unityでは色々なツールがすぐに使える印象でした。
リンク集
【資料】 Live2Dでユニティちゃんを微妙に動かしてみた
【ユニティーちゃん】 UNITY-CHAN!
【Live2D】 Live2Dとは | Live2D
【サイバーノイズ Unity SDK】 サイバーノイズ、「Unity」向けの開発ツール 「Live2D Cubism SDK for Unity」の提供を拡大 | Live2D
CES2014に行って来たから報告ダイジェスト
常名さん
CESとは、家電見本市という意味でしたが、家電以外にも車やゲームなど色々集まっている。 会場はとてつもなく広いので、ゴルフカートで移動をした。 日本のメーカーももちろん出店している。 「Oculus lift HD」なるものがあった。
費用は166000円ぐらい(確かこのくらいでした) 飛行機代11200円 + ホテル代30000円位 + 食事20000円位 一ヶ月1万円くらい貯金をしたら行けるので来年一緒にいきましょうとのこと。
Sample Assets(beta)
twitterに何かスライドが上がっていたのでこれも乗せておきます。 ユニティーの鎌田さんの資料です。 Sample Assets
最後に
会場は、入室した時から既にかなりの人で席が後ろになってしまったことが最初に後悔したこと。 スライドが見にくかった。また、ボイスレコーダー(iPhone4s)を使おうとしましたが、うまく録音ができていなかったので、今回記載できていない部分があるような気がします。 【会場の様子】
今回登壇された方で、比較的最近Unityを触り始めたと言う方が多くいらっしゃったので意外でした。 例えば「Oculus」ありきで、それを動かすにはどうすればいいか? → Unityを使おうといった感じです。 それでもかなりのことができているのがUnity自体の凄い所なのだと思います。
Unityの勉強会ということでしたが、個人としては初心者+スマートフォン向けの情報が余りなかったので、今後すぐに役立てるといったことは少なかったです。 これは、Unity自体がcocos2dxなどと違い、PCやその他デバイスにも広くサポートしていることがあるので仕方がないことです。 ただ、色々な新しいデバイスやサービス内容等聞くことができたので、勉強会自体は楽しかったです。「Oculus」も実際体験できたし。
来ている人を見てみますと、女性の方も多かったです。 プログラマーだけではなく、3Dデザインをしている人も見受けられました。 Unityが手軽に利用できるということが影響しているにかもしれません。
個人としては、NGUIの使い方とUnity自体の使い方をまず覚えることから始めようと思っています。 また、今後も「関西Unityクリエイターズ」勉強会はあるみたいですので、予定があれば参加をしてみたいです。