【レポート】LA-MULANA2のひみつ ~特別付録:SpriteStudioPlayer改造Tips #unite2016tokyo

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LA-MULANA2のひみつ



LA_MULANA2のひみつ

本セッションはエンジニア向け。 ミドルウェア SpriteStudio」を使ったゲーム開発。 GTMF2016がこの夏、大阪・東京で開催される。 無料なのでぜひ見に来てね。

LA_MULANA2とは

開発はNIGORO(アスタリズム)ゲーム事業部。 Unity5とSpriteStudio5で作成中 前作LA_MULANは日本1 海外5~7の割合で売れている。 本作品は、kickstarter 26万$を調達した。 LA_MULANはどのようなゲームかというと「 ガリウスの迷宮」を魔改造したゲーム。 基本DLだがパッケージ版がほしい方はPLAYISMで受付中。おそらく2度とパッケージは作られないと思う。 KickStarter LA-MULANA 2 プロジェクト| PCゲーム、インディーゲームならPLAYISM

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Unity

2DゲームUnityなの? ほとんど3Dで作っている。完全に2Dを使っている。 アニメーションさせるキャラクターを SpriteStudioで作っている。

Unity 5.3.4f1 spriteStudio 1.2.29を使用。 パーティクルはshurikenで作成。 spriteStudioの機能である2dパーティクルは使っていない。

SpriteStudio

なぜSpriteStudioを使うのか。 自前の2Dモーションツールがある。 ブループリントが使えるのでアンリアルで行こうかと思った。 ブループリント・ビジュアル・スクリプティング | Unreal Engine SpriteStudioのUIと機能とUIのバランスが良かった。

データは普通にインポート、バージョンチェックを外しただけで無改造。 「Crate Control-Prefab」はいらない。 フォルダは作成している。 上書き確認はどっちでも。 Rigid-Bodyはアタッチしない。

各キャラにSpriteStudioから作成したプレハブをセットする。 シーンのロード時初期化、待機状態にしてそのシーンが終わるまで消しません。 ラッパーくらすSpriteStudioContainerを作成。

導入までは特に問題なかったのだが、使ってみると色々と問題が出てきた。

当たり判定

LA_MULANA2の地形は1メッシュでできているのでRigid-Bodyがアタッチされているとまずい。 また、RigidBodyはFixUpdateで動いているのでこれもまずい。

パーツにユーザーデータをもたせると、コールバックから設定内容を受け取ることがあできる。 スクリプトリファレンス: アニメーション全体制御 · SpriteStudio/SS5PlayerForUnity Wiki · GitHub 判定の位置、判定の大きさはScale取得。

優先度がおかしい

SpriteStudioはバラバラの動きが苦手。 描画時のメッシュの登録先を変更できるようにする。

キャラライトが効いていない

そもそもライトを計算していない。(2Dならできる) シェーダーを書き換えて対応。 ミックスのみ書き換える。 ライトのforwardのみになります。 ただ、普通の計算式ではおかしなことになるので、嘘の計算を入れて対応しています。

解決していない問題

データがレイヤー分けできない。 DrawManagerで描画しているので全てDrawManagerのレイヤーで処理されていまう。

まとめ

良い所

  • 動作が軽い
  • ツールのメンテナンス消えた
  • 当たり判定のしごとがなくなった

悪い所

  • 機能不足、拡張箇所が結構ある
  • コールバックがパラメータがfloat型なのに、ツール上は整数
  • アクションゲームには不向き、1フレーム遅れる

結論:悪くないけどアクションゲームには不向き

アクションゲームを作る場合は改造必須。 Sourceが配布されているのでなんとかなる。

改造Tips

  • 管理用クラスを自作で作ったほうが良い
  • UnityのSpriteStudio用のPrefabと自分のデータ構造を比較する
  • アニメーションの更新、最終描画処理を把握する

大体はScript_SpriteStudio_PartsRootと/Library_SpriteStudio部分の2箇所を頑張れば何でもいける。

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SpriteStudio5

現在ver1.3がAssetstoreに並んでいるが、 Githubでは1/3/9が存在する。 SpriteStudio 5 Player for Unity - Asset Store

Ver1.2系に比べパフx-マンスが向上。フレームレートが安定。 メモリの使用量が1/5に(Ver1.2系に比べ) SpriteStudio 5 Player for UnityのVer1.4系が近々リリース(5.7のリリースを待っていただいたほうが良い) これから組んでいくのであればV1.4を待っていただいたほうが良い。

最後に

SpriteStudioに関しては、結構前から知っているのですが、実際に使ったことはありません。 ですので、今回の話を聞いたので、どのようなツールなのかがよくわかりました。 2D専用のツールだと思っていたのですが、Unityの3D空間で使えるのですね。

NIGOROに関しては、東京ゲームショウなどで見たことがあるので知っていましたし、LA_MULANAに関しては音楽が良いことがとても印象に残っています。 Play映像を見る限り、グラフィックなど凄く綺麗にできて、なおかつ2Dのアクションゲーム風なのでとても気になりました。

La-Mulana (Original Soundtrack) La-Mulana (Original Soundtrack)