【感想】「この世界の片隅に」を観てきました

先週末に、「この世界の片隅に」を観に行ってきました。 だいぶ前からネット上で話題になっていたのは知っていたので、早く観に行かねばと思いが強くなって、ようやく観ることができました。

この世界の片隅に

この先はネタバレがあるので、まだ見ていない人は注意をして下さい。

この世界の片隅に 公式

どのような話なのかは公式サイトなどを見ていただきたいのですが、太平洋戦争末期の広島・呉を舞台としたお話です。

感想

映画の中で色々なシーンがあるのですが、今でも頭に残っているシーンがあります。 それは、空襲によって投下された爆弾で、主人公のすずの右腕を失う場面です。

すずさんにとって右腕は、小さいことからの趣味(特技)である絵を書くための大切なもの、もちろん普段の生活するために必要なものです。 さらに、この時、右腕と一緒に姪の晴美ちゃんも亡くなってしまったこともあるので、すずさんのその時の気持を考えると胸が痛みます。 この場面までは、大変なことはあるけで、持ち前の明るさで乗り切っていたので、こんな絶望的なシーンが入ってくるとは思いませんでした。

その後紆余曲折があり、すずさんは前に進んでいくのですが、こういった場面に出くわした時を考えると色々と思いが募ります。

生きること

この映画は、「戦争の残虐さを問う」というよりも、どのような状況でも前向きに乗り越えて行こう、というメッセージがあると感じました。 自分が選択する・選択しないにかかわらず、色々な場面が待ち構えているのですが、それを悲観的に考えるのではなく、その状況下を如何に前向きに取り組むかが大事だと思いました。 まだ私はそれほど危機的な・絶望的な状況に出くわしていないので、いざその場面が来た時、すずさんのように前向きに振る舞えるかは自信ありませんが、常日頃から前向きに物事を考えていきたいです。

映画自体

映画内容ではなく、映画自体の感想です。 観る前から、作画がとても特徴的なのを感じていました。 原作に合わせているのですが、今の劇場版アニメ作品とは全然違います。画が細かく書かれていないので、子供でも理解しやすい作画ですね。 このあたりは、以前九州CEDECで聞いたレベル5のイラストレーターさんの話に通じるものがありました。

音に関してはとても良かったと思います。 戦争のシーンでは、艦これやガルパンなどの作品とも見劣りはしないと感じました。 のほほんとした作画で、音が凄いがとてもギャップがあると感じました。

クラウドファンディング

この作品はクラウドファンディングで資金を集めていると話題になっていました。 EDの後に、出資者の名前が流される場面がありましたが、何千人単位だったと思うので凄く時間がかかっていて印象でした。 これが良い悪いはあると思いますが、この作品に出資した人、とてもうらやましく感じました。

最後に

話題になるだけあって、「この世界の片隅に」はとても良い映画でした。映画館も満員御礼でした。 また、今後何回か振り返って観てみたい映画だと思っています。 気持ちの問題になるのかもしれないのですが、今後の人生で行き詰った時など、前向きになりたい時に観ると元気が出る気がします。

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