「賭けの考え方」を読んで

ポーカーにおける「精神的」「感情的」「心理的」面について書かれた本が、この「賭けの考え方」です。 ポーカーに関しては全然わからないのですが、色々と心構えなど参考に出来る部分が多いと感じました。

賭けの考え方

ポーカーは技術と運が両立するゲーム。 長期的には実力がモノを言う。分散が大きいので、どんな実力がある人でも短期的にはどう転ぶかはわからない。 勝つためには長期的視野でプレイをする。

短期的に勝負をする際に犯しやすい過ち

  • 取り戻そうとする
  • 勝ち逃げをしたくなる
  • ティルト(自分の実力以下のプレイをしてしまうこと)になる
  • 下手なプレイヤーにカッとなる
  • プレイスタイルを激しく変える

お金を儲けるというより、「正しい決断」を下すことに集中しよう。 「正しい決断」とは、得られる限りの情報を利用し、こうすべきと合理的に期待されるプレイのことである。 目の前のお金に気をとられると、この「正しい判断」ができなくなる。 怒り、フラストレーション、恐れ、満足感、感情を排除しよう。 感情を制御できない場合は、プレイ自体をやめる。また、感情を認めつつ、決断に影響しないよう心がける。

勝つためには

分析を解析を行う。 ポーカーは学ばなければ、上達しないばかりか、後退してしまう恐れがある。 長い間ポーカーをすると、勉強への情熱が失われる。

  • 理由1:自己満足
  • 理由2:極めたという幻想
  • 理由3:情熱の喪失
  • 理由4:停滞

本能

目標を設定する

向上心に溢れ意欲的な人は、自身に人生の目標を設定することが多い。達成するしないはあるが、自分の進歩具合がわかるという事実だけで、より大きな結果に向かうには十分である。 ただ、ポーカーに関しては目標が悪い結果を生む可能性がある。特に金銭の目標を設定することは非生産的である。

筋の通らない考え

ポーカーは全ての決断が重要であり、筋の通らない考えが少しでもあれば、その分金を失ってしまう。 下記のようなことに気をつけよう。

  • 見当違いな変数を考慮する
  • 確率についての誤解
  • 結果に基づいた考え
  • 見かけ上の回帰
  • 正義のために行動する
  • 迷信

流れが悪い

短期的に全然勝てなくなる「不調期」が存在する。 これにより良く対応をしないとポーカーで勝つことはできない。

  • 長期的に見て、最もお金が儲かる決断を下すことだ。
  • テーブルから離れた場所で準備をする。
  • 平静さを保つ。ポーカーの腕を磨き続け、ティルトを防ぐ

ティルト

「ティルト」とは、自分のプレイ能力を下回るプレイをする行為である。 この状態に陥ったらプレイをしないことが一番いい。ベストでない時にポーカーをすることは金の浪費である。

バンクロール(掛け金)

パンクロールは長期的にポーカーをするための十分なお金を確保する行為である。 パンクロールを失うリスクだけではなく、自分のパンクロールを失うことへの「恐怖心」と向き合わなくてはいけない。

観察

ポーカーはカードのゲームではない。人と人とのゲームである。 第一印象は大事だが、最初に観察した印象に重きを置きすぎないようにしよう。 色々なタイプがいる。特定の状況でどのような行動をするかだけでなく、なぜそうように動くのかを理解することが必要だ。

多くのプレイヤーが犯す代償の高いミスは、「自己投影」だ。相手も同じように考えていると思ってしまう。

最後に

ポーカーの本でしたが、普段の生活でも心がけたいと思うことがたくさんありました。 「精神」を保つことで良い判断を下せるようになり、「感情」をコントロールすることがベストな実力を出すことに繋がります。 私自身、心配症なので色々なことで精神状態が不安定になりがちなので注意をしたいと思います。

ちょうと、お正月から「ニコニコ動画」で「アカギ」を見ていたことも有り、色々と楽しく読めました。

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