本日、半蔵門辺で開かれた新型エフェクト作成ツール「Spark Gear」の勉強会に参加をしてきました。 もっぱらエフェクトに関してはShurikenを利用しているので、少し前から噂に聞いていた「SparkGear」について興味があり、今回行ってきました。 【超絶ご好評につき再増席しました!】エフェクト制作に革命を起こす新ツール『SPARK GEAR』! Unityでリアルタイム3Dエフェクト制作を最大3倍速で実現! ナイショで極秘なオフィシャル勉強会開催!! : ATND
Spark Gear
開発元 SPARK 登壇者
- 岡村さん(エフェクトアーティスト)
- 広本 (技術担当)
- 守谷(共同代表)
今回は、初めて触られる方向けに簡単にSparkGearの説明をいただきました。
SparkGearについて
cocos2dx,Unity,webGLで使える。 たくさんのAssetLibraryがあり、これを自由に使える。 そのままで利用できそうなエフェクトがあり、これを組み合わせてエフェクトを作ることができる。 タイムライン機能がある。AfterEffecのように利用ができる。
基本的なパラメーターはパーティクルの種類を始めタブから選択 エフェクトで利用するテクスチャサイズはリアルタイムで変更することができる。リサイズをPhotoshop等使わなくよい。 AssetLibraryにはテクスチャもたくさんある。 テクスチャも作成可能。
Unityとの連携
SparkGearのデバック機能がUnity上で利用できる。 SparkGearのエディタにあるエフェクトをUnityのエディタや実機に転送することができる。 しかもエディタで修正したものが、Unityに即時に反映される。
特定のGameobjectとエフェクトを繋ぐことができ、複雑な表現が可能。 ナチュラルブラーに対応。 プロジェクトマッピングするパーティクルを作ることができる。 1つのエフェクトに複数のタイムラインを用意し、トリガー制御ができる。条件分岐的なエフェクトが可能。
質問
スクリプトからパラメーターの変更可能か
色の乗算、アルファの変更、再生速度の変更可能 コリジョン時のパラメーターを持たせて、どのエフェクトがあたったのかスクリプト側で受け取ることが可能。 Transformの変更はもちろん可能、Transformのタイプで、何(Scaleやrotationなど)を変更したくないのを決めることができる。
描画について
zバッファを見て描画を判定している。 レンダーQは見ていないので、もし必要ならカメラで調節をして欲しい。
Unrealに対応しないのか
Unrealは後回し、PS4の対応は終わっている。 Unrealは対応はするが来年以降。
採用
10社近く大手パブリッシャがすでに採用している。 早くて冬に出るらしい。
Project:Caravan
最後に
簡単なデモを見せていただいたのですが、とても簡単に、それも結構クオリティの高いエフェクトが作れるツールでした。 スクリプトでもある程度操作ができそうなので、比較的自由に使える感じがします。
ここからは改善をしたら良い点を書きます。
体験版が欲しい
ホームページを見たところ、実際にエディタを触ることができる体験版みたいなモノがありません。 とても素晴らしいツールだとは思うのですが、この辺りはネックになりそうです。 もしからしたら問い合わせたら、使えるのかも。
Win専用
個人的にMacしか持っていないので、Winだけでしか使えないのは痛い。
パフォーマンスが心配
色々なことができる反面パフォーマンスが悪そうな気がします。 「Project:Caravan」のPvを見ると心配です。 また、容量も気になります。 100MB制限で、みなさん容量が気になるところだと思います。AssetBundleを使うにしろ、通信速度に時間がかかるなどありますからね。
価格
「法人向け製品版ライセンス:初期費用100万円+月額20万円」です。 そもそも個人では使えません。大きい会社なら、月額20万ならそんな大したことではない気がします。
個人的には触ってみて、実際にパフォーマンスがどれだけなのか興味がありますが、サード・パーティのサポートがどうなるのかなど、実際に運用されたタイトルが出てこないと不安です。
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